今回は午前試験対策です。
ITストラテジストに限らず「情報処理試験は午後が本番」といって油断して受験し、午前で落ちている人を会社でよく見かけます。確かに午後試験は難関ですが、午前試験も舐めてかかると痛い目を見ます。午前試験は勉強した時間にほぼ比例して得点ができますので、皆さんコンスタントに8割取れるレベルを目指して頑張りましょう。
午前対策
午前対策・統計資料
2021年の統計資料を確認してみましょう。
午前1は合格率72.7%
午前2は合格率90.5%
ともに合格率が高いですが、特に午前2は合格率が高いです。
きちんと準備すれば確実に合格できるレベルです。
午前試験突破率が高いということは、受験者が皆準備ができていることも示しています。他の試験だと、例えばネットワークスペシャリストでは午前1合格率63%、午前2合格率84%です。ITストラテジストは合格者平均年齢も高く、受験者が強敵揃いと言えますので、油断せず準備しましょう。
午前1
こちらは他の高度情報処理技術者試験と同じです。
以下概要です。
- 高度情報処理試験の共通問題
- 時間は50分間
- 四択の問題が30問
- 6割以上正解で突破
- 一度突破すれば2年間は免除が可能です。
午前1対策
50分で30問ですので、深く考えている時間はないです。
広い知識が必要ですが、何割かは過去問と全く同じ問題が出題されます。そのため、とにかく過去問の繰り返しが有効です。
考えるというよりも条件反射で回答できるレベルにすれば、何も考えずに4割程度は確実に正解できるようになると思います。そこまで到達できればもう合格できます。
午前1は4択問題ですので、もちろん問題文も短いです。
そのため、1問解くのに時間はそれほどかかりません。長くて3分程度だと思います。ですので、正解チェックまで含めて5分程度のスキマ時間があれば1問はチェックできます。そのため、スキマ時間を積み重ねるだけでも合格レベルまで到達できます。
基礎知識が足りない場合、参考書で基礎も学びながら過去問を解きましょう。午前1試験の勉強は、他の高度情報処理試験も含めた基本事項の確認になりますので、時間がある際にみっちり行っていただいても損はないです。
午前2
ITストラテジスト用の問題です。
以下概要です。
- ITストラテジスト用の問題
- 時間は40分
- 四択で25問
- 6割以上正解で突破
午前2対策
こちらはITストラテジスト用の問題のため、午前1よりも深いレベルで出題されます。ただ4択、過去問からの出題も多いので、午前1と同じで過去問の繰り返しで対応できます。
過去5年を確実に正解できれば十分合格圏内にいけると思いますが、念のため、7,8年分くらいを憶えるくらいに完璧にやり込みましょう。午前1と同じでスキマ時間だけでも対応できると思います。
体験談
私自身の経験では、午前1は免除でした。午前2は通勤時間だけで対策しました。通勤時間に携帯できる参考書を繰り返し行う、という方法だけでしたが、本番の試験でも9割近くは得点できたと思います。
皆さん仕事をしながらの学習になると思いますので、落ち着いて机に向かう時間を確保するのも大変だと思います。そういった時間は午後対策に回して、午前試験についてはスキマ時間だけの対策でいいと思います。
参考書
ポケットスタディシリーズが出されていません。大きいですが以下の参考書などで学習できます。アプリでの学習でもいいかと思います。
午前試験は学習すればするほど得点が増えていく試験です。
合格点を目指して、スキマ時間で頑張りましょう。